ただしく訳せていない所が多いとは思うのですが、間違ってたら遠慮なく教えてください!

 ハコーターズはXboxマニアの人へアーカイブ的情報の提供を目指しているので、今回はあまり日本では見かけないのだが海外で活動している方の紹介をしたいと思います。DannyさんとParrisさん、おふたりが先日Xboxのフィル・スペンサーへインタビューを行いました。彼らのPodcast『Gamertag Radio』の20周年企画として開催されたもので、Xbox黎明期からファンであるおふたりと、同時にXboxを古くから今現在も支え続けているフィル・スペンサーとの半同窓会的な仕上がりとなっています。

 PodcastなのですがYoutubeでも公開されていまして、今年は英語の勉強に力を入れているためなんとか自力で訳しようと頑張っていたのですがParrisさん(動画内真ん中の方)の英語が早い、早すぎる・・・!フィルさんもいつものリリース動画と違ってしゃべりが早過ぎてつらい・・・!挫折しそうになりましたが0.7倍再生ならなんとか、まあある程度なら理解できるのかなと思いましたので下記へキャプチャーを添えながらピンポイントで彼らの楽しい会話を転記させて頂きます。

免責事項

必要に応じて、ダニーさん「ダニー」パリスさん「パリス」フィルさん「フィル」と話者の補足が入ります。また、この内容は精一杯訳しましたが間違いも多々あるかと思います、どうかお許しください。

冒頭

本日は特別ライブ、Xboxの「フィル・スペンサー」がGAMERTAG RADIOへ帰ってきました。前回は、1000回目の放送、そして2014年にもお世話になりましたね。そして今回は20周年記念としてお呼びしています(ダニー)

本当にすごい、おめでとうございます。Congrats Men!パリスはいつから一緒にやってるの?(フィル)

2013年から公式にJoinしましたが、もともとコラボ等を2006年からやっています、Xboxフレンドです(パリス)

ダニーさんとパリスさんは、どちらかというとメディア関係という位置づけの方であり、業界人でもある傍らゲーム業界の人に様々なインタビューを実施しており両方の目線から堅実な意見を出せる方々。このような彼らの活動をフィル・スペンサーだけではなく他の業界関係者も好意的に見てくれているようです。

今年はXbox360の20周年でもあるし、Xbox360のローンチの記録を最新Podcastで配信したよ(ダニー)

見てくれよ、この服。その時のフーディーだよ(パリス)

同じの持ってるよ!(フィル)

フィル、あの場に居たのかい!私は抽選で当たったんだけどあの日友人とパームデール迄車でいって24時間ゲームしたのは最高の思い出だよ(パリス)

Xbox360のローンチはすごく気合が入っていたのでXbox 360 Zero Hourという狂ったイベントを昔開催した、覚えている人居るかな?その会場にパリスさんもフィルさんも居たようでしばらくその会話が弾んだ。かなり気が引けるがGamewatchの画像内にパリスさんと同じフーディーを着ている日本の方がおられるのでこっそり見てあげてほしい。

米Microsoft、29時間連続Xbox 360試遊イベント 「Xbox 360 ZERO HOUR」開催(Game Watch)

質問タイム

さて、少し質問しましょうか、「Xbox360で得た教訓は何ですか?そして今のコンソールでは?」(ダニー)

Xbox360ではさまざまな地域から多くのサポートを受けることができました、日本からはブルードラゴンとロストオデッセイ、実は私は開発をある程度担当していました。Xbox360でそのような経験ができた事は重要だったと思います。今にもつながる経験です、今世代での挑戦についてひとつのやり方に固執しているわけではありませんが、リスクを取ることができる状況ととらえています。順風満帆とはいいませんが、ベストな状況で進んでいます。(フィル)

後はコンソールのスペック策定についての教訓とかそのあたりの話が続く。

実は2014年にあなたと初めて話したとき、「私はKinectは気に入らないです」と言ったんですよ(パリス)

(一同笑)

でも今思い返すと大企業のCEOに言うにはあまりにもばかげていましたね。極めて私の個人的な意見ではあるのですが、フィルはコミュニティの声を聴き、フィードバックをXboxに反映することができる。これはいわゆるゲーミングCEO(ゲーム会社のCEO)の中でも類稀なる存在であると思います。最も成功しているCEOと言ってもいいでしょう。声を聞くということについてどのように感じていますか?(パリス)

世界中の多くのプレイヤーのフィードバックを得ることは私にとって事業のバランサーとなっています。とても重要です。すべてのことを達成できるわけではありませんが時としてコミュニティの声は私たちXboxの殻を破ることにつながります、それこそが私がコミュニティのフィードバックを嬉しく思う理由ですし、私の役割だと思っています。ダニーとパリスにはオフラインでも会う機会がありますが、貴方達はいつでも実直に意見を伝えてくれて本当に頼もしいパートナーです。(フィル)

私がXbox360で嬉しかったことは日本の会社が参戦してくれていたことですよね、パリスとも話したのですが今、日本の会社が戻ってきてくれているよねと。セガ、スクウェア、そして何よりニンジャガイデンのカムバック、私はニンジャガの大ファンでしたので本当に嬉しいです。(ダニー)

帰宅中にニンジャガ2黒をやっていたよ笑(フィル)

唐突のニンジャガについては日本でも記事があります!

『NINJA GAIDEN 4』 & 『NINJA GAIDEN 2 Black』開発者インタビュー(Xbox Wire)

多くの地域からゲームを求めています、ゲームはグローバルなビジネスであり、アートでもある、一つの作品です。それを私たちがプレイするのは本当に最高です。すくなくとも私はかなり早期から東京・大阪・京都行きの飛行機に乗り続けています。(フィル)

This is an Xbox、そしてその先に視えているものとは

Xboxが開発者の育成活動などをしていることはわかりますが、今回は「This is an Xbox」マーケティングについて質問しようと思います。この1年明らかに大型タイトルについて他のプラットフォームへの展開が進んできましたね、この取り組みについて、私は「独占はしない」という意味だと理解をしていますが、今一度あなたの声で「This is an Xbox」が何を目指しているかをお聞きしたいです(パリス)

多くの人にゲームをしてもらうためにできるだけ多くのデバイスや環境で遊べるように取り組んでいます。もちろんNGとなる場合もあるとは思いますが、可能な限り多くを目指しています。Xboxだけではなく多くのクリエイターが同じこと(多くの人にゲームをしてもらいたい)を感じていると思います、私たちのようなアプローチができる会社はなかなかありません。ただネイティブ体験がもちろん最もよくなるでしょう。そのためにXboxとしてのサービスとコンソールは継続していきます。(フィル)

クリエイターの作った素晴らしいゲームを壁で囲ってプレイ環境に制限をかけるということは考えていません、プレイステーションにも出しますし、任天堂やSteamにも出していきます。私たちがゲームを第一に考え、素晴らしい作品になるようにサポートし、多くの人に遊んでもらえるようにサポートをします。もちろんネイティブが最高の体験になりますよ、それでも私たちは制限をかけず他のプラットフォームに出していきます。(フィル)

Xboxは無くなるんじゃないの?

ダニー、次に進む前にこれを言わせてください。フィル、Xboxはこれからもハードウェアを出すし、数年先ではあるが携帯機を出すだろうとサラ・ボンドさんが言っていましたね。それでもなおコミュニティには「全てのゲームを他に出してしまったら、Xboxを買うという人がいなくなってしまうのでXboxのハードウェア(ここではコンソールと携帯機を指す)はこの先無くなるのではないか」という不安があります。(パリス)

ハードウェアは提供していきますので、いろんな環境を比較してもらってXboxハードウェアでのプレイ体験を選んでほしいと思っています。それについては過去20年と最も違う点であり、私は幸運にもゲーム開発畑の出身であるため「プラットフォームファースト」ではなく「ゲームファースト」なのです。今のゲームは多くのゲームで遊ばれることが成功の秘訣であり、チャートのTOPにいるゲームのほとんどが「最も多く遊ばれた」ゲームです。
クリエイターの素晴らしい作品を多くの人に様々なスクリーンを通して届けるのが私の仕事です。それに私たちのブランドはX、Box。箱なわけですから私たちにとってはハードウェアはとても大事に思っていますよ。(フィル)

ゲームがあるからハードを買う、と何年も言われているが、そうではなく買わない人にも届けていきたいと言っているわけですね。

クラウドやTVなど色んな環境で遊ぶためにハードも買ってほしいと思っています。ハードウェアチームは革新的なハードを作るためにロードマップを見せてくれました。Steam DeckやRog Allyは確かにすばらしいですが、Xboxもより完璧なハードウェアを作るためにメンバーが取り組んでいます。どのような環境で遊ぼうともXboxのメンバーに加わってくれることを楽しみにしています(フィル)

携帯機について話しましょうか、先日発表されたNintendo Switch 2についてどう思われますか?(ダニー)

お祝いのメッセージをおくりました、大きい画面だと目に優しいってね笑。任天堂のイノベーションはいつも素晴らしく思います。今後より詳細が明らかになることを楽しみにしています。Xboxのゲームが彼らをアシストできると嬉しいですね。(フィル)

なぜこの質問をしたのかと言うと、昔は多くの会社が携帯ハードをつくることを恐れていましたよね。でも今となってはSteam Deckなどのように携帯ハードをつくる会社も増えた。大きく変わりましたね。(ダニー)

任天堂はSwitchで携帯ゲーム機の新しいカテゴリーを創造したのです。大きいPCでは場所も取ります、TVの画面を占拠することも無い。持ち運べる大きさなので、私もROG Allyを移動に持っていきますよ。この便利さをわかっているので先日のDeveloper Directでは全てのゲームをPlay Anywhere対応にしようと提案しました。買ったゲームのセーブデータが持ち運べるのは最高ですからね(フィル)

ここからしばらく開発環境やシステム面、Developerd Directの裏話が続きます。

フィルのこれからについて

このインタビューを締めくくる最後の質問になると思います。フィル、あなたはXboxに居て長いですがこれからどのような歴史を残していきたいですか?人々に何を残したいと思っていますか?あなたは本当に多くの事を成し遂げ、業界にとっても多くの影響を与えています、ぜひ聞かせて頂けると幸いです(ダニー)

そうですね、正直に言うと、私は特にたいそうな何かを成し遂げたとは思っていなくて、もし私が何かを成し遂げたときはメンバーの一人として立っていたいですね、ステージにきらびやかに立つようにはなりたくないなと思っています。なにかを残すとすれば、チームがすばらしいことを成し遂げることができるような環境づくりを残したい。私たちの業界がすべきことだと思います。時として難しい決断や失敗もあるでしょうし実際に失敗もしてきましたが、挑戦やイノベーションを生み出す環境ができ、それが続いていくことを願います。(フィル)

時間がまだありますので私からも質問を。フィル、あなたはゲーマーとして長くXboxにいていまやXboxの未来を決定できる人となりましたね。Xboxはもはや1つのゲーム機では無く大きな概念に変化させましたね、これこそがあなたが考えるXboxの未来なのでしょうか?つまりXboxとは「ゲームがある場所に人々を呼ぶ」のではなく「人々がいる場所にゲームを届ける」ということなのでしょうか?(パリス)

まず私の信念として、ビデオゲームは本当にすばらしいと思っています。人々を熱狂させ、グローバルにコミュニティを結び付けます。リアルでは会ったことも無い人、サークルの中のメンバー、ビデオゲームは世界にとって良い物です。業界としてこれを育てて守るという責任があると思います、もちろん個人的な見解ではありますが。すばらしいゲームをプレイして素晴らしい体験をする、その体験を誰からも奪いたくはありません。世界最高のクリエイターがつくりあげたビデオゲームは善い事へのパワーであり、ゲームを通して人は学びを得ることができます。皆さんにその素晴らしさを知ってもらいたいしXboxがその先頭に立っていたいのです。

そしてそのためには時として過去の慣習も打ち破ることも必要です、私はXboxの未来を信じています。(フィル)

結び

お互いへの感謝の言葉と共に、彼らの20年間の活動についてのお祝いで完了です。

ふ~!これがまさに「いかがでしたか?」って奴ですね!正直な所ここ数日は翻訳に伴う頭痛で大変でした、海外から見ると日本は大層な異国になっている事がわかって驚きますね。終始和やかで見てて嬉しい、GAMERTAG RADIOの響きも大好き!これからも長く続けてほしいです。ハコーターズも死ぬまで続けたい!